膝の痛みのセルフケアとしてはいけないこと

膝の痛みに関しては、以下のページで詳しく書いていますので、

そちらもご参考にしてください。

病院で処方された運動や、

テレビで見た運動。

普段の姿勢や、サポーターなど。

 

本当にあっているものは何があって、

間違っているのは何があるのか?

今回はそれについて書いていきます。

症例

目次

1.本当にそれ、合ってますか?膝の痛みの区別方法

1-①.変形性膝関節症

1-②.鵞足炎

1-③.下腿三頭筋の炎症

1-④.ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

1-⑤.オスグッド病

 

2.これって膝にはどういう影響があるの?

2-①.筋トレ

2-②.ウォーキング

2-③.ストレッチ、マッサージ

2-④.サポーター

2-⑤.正座

 

3.実は姿勢を意識すると痛みません

3-①.階段昇降

3-②.座り方

3-③.立ち方

3-④.コルセット(腰ベルト)

 

4.総括

1.本当にそれ、合ってますか?膝の痛みの区別方法

これは飽くまでも区別の方法です。

膝の痛みはお医者さんでも間違えるくらい、

小さな違いや、質問の方法で変わります。

 

変形性膝関節症と言われた、という方でも、

よくよく話を聞くと鵞足炎だったり、

そもそも膝とは全く違うところを指していたりします。

 

膝が痛いんですね、と変形性膝関節症の治療をしていたら、

そもそも膝の裏で全く違うこともあったりします。

なので、そこから違えば、病院での処方も間違っていたりするのです。

①変形性膝関節症

膝軟骨がすり減ることで痛みが出ます。

・・・と言われますが、関係ありません。

グルコサミンを飲んでも、ヒアルロン酸をしても、

一時的には良くなるようですが、

すぐに膝の痛みが戻ります。

 

この症状に特徴的なのは、

・膝に水が溜まる

・階段の下りが痛い

・膝関節全体が痛む

・正座ができない

・ヒアルロン酸で多少楽になる

などが上げられます。

勿論、人によって詳細は異なりますが、

こういったようなものが共通します。

②鵞足炎

膝の内側の筋肉の炎症です。

男性に多い症状のような気がします。

 

この症状に特徴的なのは、

・膝の内側が痛む

・がに股

・ヒアルロン酸が意味ない

・階段の上りで痛い

・あぐらをかいていると楽

などが挙げられます。

③下腿三頭筋の炎症

膝の裏側に痛みが出る方です。

膝の裏だけでなく、アキレス腱にも痛みが出る方がいます。

 

この症状に特徴的なのは、

・膝の裏が痛む

・長座(足を延ばして座る)と突っ張る

・足の裏が熱い、それ以外は冷える

・足が浮腫む

などが挙げられます。

④ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

⑤オスグッド病

細かく言うと、この二つは痛みの個所が異なるのですが、

出ている理由などはほぼ同じなので、一緒に紹介します。

 

成長期に出る症状で多いのがこれです。

サッカー、バレーボールなど、

太ももの筋肉を使う機会が多いとなりやすいです。

 

この症状に特徴的なのは、

・膝のお皿の下が飛び出る

・運動時に痛みが強い

・運動していると少し慣れてくる

・歩き出しに激痛がある

などが挙げられます。

2.これって膝にはどういう影響があるの?

膝周りでお悩みの方は多いので、

様々な情報が出回っています。

嘘も本当も沢山出回っているので、

それについて解説していきます

①筋トレ

膝の痛みとなると、大体処方されるのが、

スクワットや、膝伸ばしの運動だと思います。

痛くても無理のない範囲でしてください、

などと処方されることも多いようですが、

基本的に膝の痛みがある時はしてはいけません。

 

膝の痛みが出ている原因は、基本的に使い過ぎです。

本来、歩くときというのは、痛みを出す筋肉は使いません。

しかし、身体が間違った使い方をしているので、

負担がかかり、膝の痛みが出ているのです。

 

そこに筋トレをしてしまうと、

膝の筋肉を更に使ってしまうため、

痛みは余計に強くなります。

 

筋肉が弱いせいというのは確かなのですが、

そもそも、過剰に使っているせいで痛みが出ているので、

まずは休ませてあげて、使わないようにするのがベストなのです。

 

なので、痛みがあるにも関わらず、

我慢して筋トレをする、というのは間違いです。

病院で相談しながらならまだ良いですが、

自己流でするのは絶対に避けてください。

②ウォーキング

筋トレと同じですが、痛みがあるにもかかわらず、

無理やりウォーキングをすると、状態は悪くなります。

 

痛みがある間はしっかりと痛みを改善し、

痛みがなくなってからするようにしましょう。

勿論、歩き方を修正するのも大切です。

③ストレッチ、マッサージ

ストレッチは良いです。

太ももの前の筋肉を伸ばすと、膝の痛みに影響がでます。

ただ、そこを伸ばすのは非常に難しかったりします。

これも勿論、無理のない範囲で行ってください。

 

マッサージに関しては、膝の筋肉が柔らかくなれば、

痛みはなくなるので、有効です。

ただし、これはプロがやった場合に限ります。

 

自分でやる場合、痛みが出るほどや、

グリグリとマッサージすることで、

余計に筋肉を固くさせる可能性があります。

絶対に居たくない程度、優しくするようにしてくださいね。

なので、ストレッチの方がオススメです。

④サポーター

サポーターをすると筋力が落ちる、とよく言われます。

実際、関節を止める筋肉の役割を代わりにするので、

筋肉が働かなくなり、筋力低下することはあります。

 

ただ、逆に言うと、筋肉の代わりをしてくれるので、

筋肉を休ませる効果はあるのです。

 

そのため、痛みが強い間は、

サポーターは使った方が良いといえます。

基本的には、予防ではなく、治療で使われるものですね。

痛みがなくなったら、なるべく外すようにしましょう。

⑤正座

何故か良くないものとされているのですが、

正座は基本的には膝に良いです。

 

筋肉に柔軟性がないと正座はできません。

床での生活に関しては、あぐらなどよりも、

正座の方が背筋も伸ばしやすく、良い姿勢になれるのです。

 

勿論、無理して正座は絶対にダメですが、

きつくないのであれば、正座は問題ありません。

3.実は姿勢を意識すると痛みません

勿論、軽症の方に限りますが、

姿勢を意識するだけでも膝の痛みがなくなる方がいます。

私自身、トレーニングのし過ぎなどで、

膝の痛みがある時は姿勢を気を付けると痛みがなくなります。

 

姿勢一つで筋肉の負担が変わるのです。

逆に言えば、姿勢を変えない限りは、

筋肉の負担が強いので、痛みがなくなることはありません。

①階段昇降

膝の痛みがある方は、多くの方が前かがみに下ります。

しかし、前に体重がいくと、膝への負担が大きいので、

出来るだけ骨盤を起こすと、膝の負担は減ります。

 

これに関しては即日効果を感じることができますが、

その姿勢を取るのが難しいため、

基本的には、その姿勢になれる必要があります。

②座り方

足を組むのは論外ですが、

床に座る際にも、胡坐や横座り(お姉さん座り)なども、

膝に負担をかける根本原因になります。

 

直接的な原因にはなりませんが、

その姿勢を取ることで、背骨が歪み、

立ち姿勢などにも影響を及ぼします。

③立ち方

これが一番大切です。

歩き方を気にする方も多いのですが、

基本的に、歩くというのは立ち姿勢の連続です。

 

そのため、立ち姿勢が悪い場合には、

歩き方を修正するのは難しいです。

逆に言うと、立ち姿勢が治れば、

歩き姿勢も改善することは多いのです。

 

寧ろ、これが治らないと、

ずっと足に負担がかかったままになるので、

絶対に膝が治ることはありません。

どんな病院、接骨院、整体院に行っても、

膝が治らないのは、これが変わっていないせいです。

④コルセット(腰ベルト)

上記とリンクするのですが、

コルセットを使用することで、姿勢が改善します。

 

姿勢は基本的には背骨と骨盤の歪みから出ています。

なので、それらを固定できるコルセットを使うことで、

膝の痛みの予防を図ることができます。

 

しかし、殆どの方は使い方を間違えています。

自己流で付けた場合には、良くないどころか、

悪い姿勢のまま固定してしまうので、

身体は逆に悪くなってしまいます。

 

使う場合はしっかりと使用方法を調べる。

または、調べてからご利用ください。

4.総括

膝の痛みは基本的には姿勢を良くすれば治ります。

ただ、筋肉が固まってしまってると、

筋肉が柔らかくならないといけませんので、

姿勢だけで治すことは難しいです。

 

筋肉を柔らかくするのは、

基本的にはプロにお願いするのが早いのでオススメです。

 

姿勢も、自分での意識は難しいので、

なれるまではプロに指導を受けるほうが良いでしょう。

しかし、姿勢というのは難しく、意外と間違って教えている場合も多いです。

 

私は作業療法士の資格を持っているため、

姿勢に関しては詳しいです。

膝の痛みから解放されたい。

痛みのない状態が続くようになりたい。

そういう方は是非、当院までご相談ください。

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