根治療法という言葉がいつからか流行り、
様々な病院、整体、接骨院で使われるようになりました。
しかし、殆どの場合、
残念ながら嘘をついています。
「ここの筋肉や骨が全身に悪さをしています」
「この内臓が良くなれば改善します」
「この食品を食べると体質が変わります」
全部対処療法です。
では、本当の根治療法とはなんでしょうか?
このページでは当院の考える本当の根治療法をお伝えしていきます。
1.本当にそれ、根治療法ですか?
1-①.「この筋肉(骨)がよくなったらよくなります」
1-②.「まだ根本が良くなっていませんね」
1-③.「自律神経の問題です」
1-④.「筋力が落ちているせいです」
1-⑤.「年(過去のケガ、事故)のせいです」
2.根治療法の考え方
2-①.ずっと高頻度は治っていない
2-②.終わった時だけ良いのは対処療法
2-③.悪い期間が長ければ時間はかかる
2-④.本人が変える意思が重要
2-⑤.ちゃんと自分に向き合う必要がある
2-⑥.だから覚悟が必要
3.当院の根治療法的考え方
3-①.背骨を整える
3-②.筋肉を整える
3-③.自律神経を整える
3-④.姿勢を整える
4.総括
5.関連リンク
根治療法を謳っている所は多いのですが、大体嘘です。
その見極め方は簡単です。
直ぐに痛みのあるところにアプローチする。
筋肉だけにアプローチする。
問診が殆どない。
症状の説明がない。
これらは殆ど全て対処療法です。
私が以前やっていたのはこういう施術なので、
対処療法と根治療法の違いは私が良く分かります(笑)
では、何故それが対処療法なのでしょうか?
簡単にではありますが、説明していきます。
先に、一番の根治療法の見極め方を一つ。
長年通い続けて、ずっと週一の場合、
それはずっと対処療法をしているといえます。
勿論、基礎疾患や難病の方は別ですけどね、
根治療法とは、その方が悪くなる原因を治すものです。
なので、悪くなっているポイントはあれど、
余程急激な衝撃でない限り、基本的には、
筋肉や骨には原因がありません。
例えば、骨折や脱臼、捻挫、打ち身などは、
急激な衝撃で身体へのダメージを受けることで、
筋肉や靭帯、骨などに影響が出ます。
そういう場合には、
そのダメージを受けている骨や筋肉が良くなれば、
身体は勝手に治っていくといえます。
しかし、徐々に悪くなったもので言えば、
それが悪くなった原因があるはずなのです。
それを無視して、筋肉や骨を整えても、
その原因がまた戻ってきてしまえば、
また筋肉や骨が歪んでいくのです。
それって、その原因に対して、
悪くなる筋肉や骨を治しているだけで、
対処療法になっていませんか?
勿論、世界には非常に多くの施術がありますので、
それを行うことで全て良くなる、という手技もあるのかもしれません。
しかし、基本的にはそれだけでは根治療法と言えません。
ここで、何が治れば治るのか、絶対に聞きましょう。
根本て何ですか?と聞いたときに、
筋肉や骨だけが出てきたら、ちょっと怪しいです。
勿論、自分が納得できるのであれば、問題ありません。
食事やメンタル面と言われた場合も、ちゃんと突っ込んで聞きましょう。
誤魔化されたりしたら、多分適当なことを言っていると思います。
これは判断が難しいのですが・・・。
自律神経が乱れる原因をちゃんと教えてくれれば、
それは自律神経が原因であっていると思います。
変な話ですが、自律神経はなんにでも影響します。
内蔵も筋肉も気分も五感も、全てに影響します。
そして、それらが複雑に絡み合っているので、
説明するのも難しいくらい複雑なのです。
しかし、「自律神経」の一点張りで、
それ以上説明のない場合は、適当に誤魔化していると思います。
これも多いのですが、
筋力が落ちているので仕方ないです、
筋トレをしてください、というのは怪しいです。
身体の不快な症状は筋肉が原因のことが多いです。
しかし、その筋肉は基本的に使われ過ぎで不調が出ます。
使われ過ぎると筋肉が固くなるからですね。
勿論、筋肉の耐久性が低ければ、
不調が出やすいというのはありますが、
基本的には、まずはその筋肉が何故使われ過ぎているのか、
それを判断するのが、根治療法です。
ここが使われ過ぎてるので、筋トレして補強しましょう!
それは根治療法ではなく、対処療法としか言えません。
これを言われたら、「治りません」と言われているのと同じですので、
もっと対処療法のところに変えた方が良いでしょう。
勿論、絶対に回復できないものもあります。
骨を切除している、内臓を切除している、脳卒中など、
そもそも欠損している部分に関しては、
それは対処療法をしていくしかありません。
しかし、年齢は勿論、ケガであれば、
それらは正しく対処すれば改善していきます。
勿論、100歳の方を走れるようにしてくれ!
というのは無理ですが、90歳代までなら、
日常生活を無理なく行う程度であれば、改善するはずです。
私は訪問マッサージの仕事をしていたこともありますが、
80歳代で10分しか歩けなかった方が、
船で世界一周旅行に旅立ったケースを知っています。
基本的に、同い年で回りに普通に普通に生活している人がいれば、
そこまでは回復できるものと思ってください。
上記に当てはまりませんでしたか?
当てはまらなければ、それはまだ根本が変わっていないだけの可能性があります。
そもそも、根治療法が適当に使われ過ぎているのです。
私の考える範囲ですが、根治療法とは何かをお伝えします。
意外と多いのですが、根治療法を謳っているのに、
1年間毎週通っていたりするケースがあります。
根本が治っていれば、毎週通う必要はなくなるはずです。
勿論、身体が悪すぎれば、1年も普通にかかるケースはありますが、
ただの肩こりや腰痛の場合にそれだけ伸びているのは、
対処療法をずっとしている可能性があります。
根治療法は、その方の回復力をあげ、
原因をつぶしているはずなので、
楽な期間が伸びていくはずです。
そのため、ずっと高頻度はおかしいのです。
頻度が変わらないのは、根本が変わっていないからです。
根本が変わっていないのは、そもそも根本にアプローチしていないか、
余程身体が悪い場合だけです。
また、根治療法をする場所の場合、
ちゃんと経過を教えれくれるはずです。
それがない場合は、怪しいですね。
根治療法の考え方は、如何に良い状態を維持できるかです。
なので、当日よりも、1週間後、
その症状がどうなっているのかを重要視します。
根治療法の場合、その場での症状改善は対処療法にはかないません。
求めているものが違うので、当たり前ですね、
その場での効果が欲しい方の場合、
そもそも根治療法ではなく、対処療法の場所を選ぶべきです。
勿論、終わった後も良いし、1週間後も良い、
というのがベストですけどね。
ここからは根治療法をするうえで、
受け手側・・・つまり、あなたが理解しないといけない部分です。
特に悪い期間が長い場合には、
その悪いものがこびりついているので、
良くなるにも長い期間がかかります。
その原因となることを長年続けているのだから、
原因が取れるまでにも長期間かかるのは仕方ありませんね。
小学生から猫背の高校生が、直ぐに治らないのと同じです。
逆に言うと、猫背のまま社会人になれば、もっとかかりますし、
そのまま老人になれば、改善にはかなりの期間がかかるのは、
なんとなく理解できるのではないでしょうか。
一番重要なのですが、本人が変える気がないと変わりません。
根治療法で変わらない方の多いパターンが、
「でも」と言い訳するタイプの方です。
体調不良は自分が物事をしない言い訳に使えるので、
本当に変える気がない方の場合には、言い訳が沢山でます。
そのため、対処療法に通っても意味がありません。
ハッキリ言って、対処療法に通った方がまだましです。
良くなる方は
「こうした方が良いです」
と伝えると、直ぐに変える方です。
勿論、「家の場所が悪いです」とか「仕事が悪いです」
のような、変えるのが難しいものは別ですけどね。
ただ、姿勢や習慣は、悪癖があるから、変わっていないのです。
それを変える意思がないと、絶対に変わりません。
これも意外と大きいです。
「何か身体に悪いことをしていませんか?」
と聞いたとき、隠したり、自分では良いものと思い込むことがあります。
例えば、アルコールやたばこはその最たるものですね。
いうまでもなく身体に悪いので、直ぐにでもやめるべきですが、
でも、だって、と言い訳をします。
個人的には別に続けても良いと思いますが、
早く良くなりたい方はすぐに辞めるべきですね。
これは上記の二つ以外もそうです。
筋トレ、ジョギング、コーヒー、入浴、ストレッチなど、
良いと思っていたり、依存しているものも、
身体に悪いからやめる、という意思が重要です。
根治療法は症状を出なくするものなので、
非常に素晴らしいものです。
しかし、根治療法で受動的によくなるものはありません。
悪くなっている原因が何かしらあるので、
それを変える必要があります。
それは、自分自身で自制しないといけないものなので、
それを変える、という覚悟がないと絶対に意味がないのです。
それができない場合は、対処療法がオススメです。
最後に当院の考える根治療法を説明していきます。
厳しいことを書きましたが、指導は易しく柔軟に行っています。
ただ、本気で治したいと思っていない方の場合には、
押し付けがましくなってしまうことが多いようですので、
予めご了承ください。
当院の施術はまずは背骨を整えます。
まずは、というよりも、背骨さえ整えば、
基本的には全部良くなっていくのです。
しかし、その背骨が歪んでいるものを、
明確にして、なくすというのが、根治療法です。
背骨はどうやって歪むでしょうか?
簡単ですね、
姿勢です。
姿勢で歪んだ背骨を、DRTで整えます。
整った背骨を使うことで、根治療法の準備をします。
背骨が歪んでいるのは姿勢の影響ですが、
その歪んだ姿勢は筋肉を固くします。
そのため、良い姿勢に戻れるように、
筋肉を緩めて、背骨と姿勢を動きやすくします。
ただ、当院の施術は、痛みを出している筋肉ではなく、
痛みを出す原因になっている筋肉にアプローチします。
その筋肉が固いせいで姿勢が悪くなり、
その筋肉が緩まない限り、良い姿勢が取れないからですね。
上記二つは良い姿勢を取るためのものです。
言い換えれば、身体の負担を減らすためのものです。
悪い姿勢は身体に負担を溜めますので、
負担を減らすのが最も重要です。
それと共に、自律神経を整えていく必要があります。
先に書いた通り、自律神経は何を起こすのかわかりません。
しかし、健康には最も重要な要素なのです。
症状を引き起こしているのが自律神経なら、
身体を回復させるのも自律神経だからです。
なので、身体の負担を減らすとともに、
自律神経を整えることで、回復力を引き上げるのです。
勿論、上記2つも施術中に回復力を上げています。
そこに自律神経を上乗せすることで、
施術中以外も回復できる身体を作るのです。
これが最重要です。
姿勢は身体を悪くする大きな問題です。
メンタル面などのことを言う方もいますが、
メンタルは自律神経の影響を受けるので、
姿勢が悪く、自律神経が乱れると、不安定になります。
イメージとしては
姿勢が悪い
→背骨が歪む
→神経の働きがおかしくなる
→運動、感覚、自律神経が乱れる
→内臓の働き、筋肉、痛覚がおかしくなる
→いろんな症状が出る
だと思って下さい。
なので、姿勢にアプローチしなければ、
本当の根治療法とは言えないのです。
DRTの創始者上原先生も、
食養術で有名なBL研究所の冨田先生も、
アプローチの方法は違えど、姿勢の重要性は説いています。
お二人とも根本を変えることを良しとしています。
なので、姿勢を良くするべきというのは、
いろんな方向から考えても正解だと思っています。
当院の考える根治療法は、姿勢をよくすることです。
それ以外は、施術をしていれば、勝手についてきます。
如何に身体を悪くしないか。
それが重要だと思っています。
考えに賛同いただける方は、是非ご来院ください。