第11話、そもそも自律神経って本当にあるの?

賢「うーん・・・」

 

康「賢。どうしたんだ?」

 

賢「おお、康。 いや、自律神経というものを勉強してるんだけどな」

 

康「あ、健も前悩んでたな」

 

賢「よくわからないもんなぁ・・・そもそも、自律神経というのは本当にあるものなのか?」

 

康「存在を疑ってんの?」

 

賢「ああ、自律神経自律神経言われるけど、飲食物で変わると言われたり、整体、薬、運動で変わると言われていたり、なんだか一貫性がないように思えてな」

 

康「まあ、確かに謎な存在かもしれないな」

 

賢「そもそも、ちゃんと自律神経というものはあるのか?」

 

康「ああ、勿論存在するぞ」

 

賢「どこにあるんだ?」

 

康「背骨の中に大きな幹が有って、それが背骨の隙間を通って色々なところに行ってる感じだな」

 

賢「色々なところって?」

 

康「内臓、心臓、血管、腺、筋肉とか、本当に色々なところに行ってる」

 

賢「自律神経はそこに行って、何をしているんだ?」

 

康「それらをコントロールしてる」

 

賢「コントロールって?」

 

康「アクセルとブレーキ・・・まあ、内臓だと働いたり休めたり、心臓だと強弱、血管だと硬い柔らかい、腺だと出す止める、筋肉だと縮める緩める、って感じかな」

 

賢「そんなに色々と働いているのか!?」

 

康「そう、だから何か不調が出て、原因不明だと自律神経のせいになるわけ」

 

賢「なるほどな・・・アクセルとブレーキってのは、交感神経と副交感神経だよな?」

 

康「そうそう」

 

賢「これらのアクセルとブレーキって書くと簡単だけど、大まかにはどんな感じなんだ?」

 

康「交感神経は、簡単に言えば、身体を臨戦態勢にする。心臓ドキドキ、筋肉は固くなって、血流が悪くなる分、手足の先っぽは冷える。でも、心臓がどんどん血を送るから、身体の中心は熱くなって、汗をかきやすくなったりする。目は覚めるし、頭がどんどん働く分、集中力は高まるけど、色々なことを考えるし、色々なものに気が向くようになる分、刺激に対して反応しやすくなる」

 

賢「ってことは、仕事とか何か大事な時は必要な神経なんだな」

 

康「そうだな、基本的には動く時に超重要な自律神経だ。でも、悪い面もある」

 

賢「どんな時だ?」

 

康「俗にいう自律神経失調症ってのは、これが強く働いている状態なんだ。頭が働いてるから眠れない、考えすぎて不安感が強い、色々な刺激に対して敏感だからイライラ、筋肉が固くなるから頭痛、心臓が働き過ぎて動悸など、まさに交感神経が働き過ぎている状態だな」

 

賢「良いことばかりじゃないんだな」

 

康「刺激の多い現代だとむしろ、如何に働かせないかが重要だな。自律神経を整える、っていうけど、大体が交感神経を落ち着けようとするものだし」

 

賢「なるほど・・・副交感神経は?」

 

康「副交感神経は、逆にブレーキの神経。睡眠を良くするし、内臓の働きも良くなる。筋肉を緩める分、筋肉の血流も良くなるし、脳を休ませるために、頭の回転もゆっくりにさせる。刺激に鈍感になるから、心にも余裕が出る」

 

賢「重要だな」

 

康「ただ、その分、働き過ぎると、だるさ、眠気、身体の重さとかが出る。うつ病の方がなるのが、これだな。交感神経が働き過ぎた後、身体を休ませるためにこっちが働くわけだけど、ブレーキを掛け過ぎていつまでも動けなくなる」

 

賢「じゃあ、悪いものなんだな」

 

康「いや、そもそもストレスなどで交感神経が働き過ぎると、命の危機を感じて無理やりこちらを働かせるんだ。命を助けるために、何もできないようにするような感じ」

 

賢「体が勝手に判断するのか?」

 

康「まあ、個人の考え方は別として、身体にとっては基本的には命を守る以上に重要なことはないからな」

 

賢「なるほど、だから『自律』神経なのか」

 

康「そうそう、自分で自分を律してるんだ。だから、逆に言うと、意識で自律神経を変えるのは無理ってわけ」

 

賢「だが、食事、ストレッチやツボ押し、運動で自律神経が整うと聞くぞ?」

 

康「自律神経が整う、ってなんだろうな?」

 

賢「どういうことだ?」

 

康「交感神経と副交感神経って、両方が両方共良い面悪い面があるじゃん。にもかかわらず、整えるっていうのはなんだ?」

 

賢「・・・なるほど、確かに」

 

康「自律神経を整える、っていうのは凄く適当な言葉だな。どちらかに傾くことを、整えると言ってる。賢が先に挙げたものも全部、どちらにでも転がるものだから、何が良いのか悪いのかはちゃんと細かく見ないとわからない」

 

賢「じゃあ、俺が今してるものも・・・」

 

康「どちらに働くかはわからないな」

 

賢「なるほどなぁ。じゃあ、整体ってのはどっちに働くんだ?」

 

康「基本的には、副交感神経を働かせるものが多いはず。してる時もだけど、終わった時は特にボーっとしたり、眠気が出たりするでしょ」

 

賢「確かに、元気いっぱい!っていうよりは、眠くてだるい気がする」

 

康「それも、今は賢が交感神経が働いてるからだろうな。自律神経の傾きが減ってくると、整体前後の差は減ってくる」

 

賢「なるほど、交感神経が強く働いている今の俺の体が、リラックスの方向に向かうから、ふり幅で眠気が強くなるのか」

 

康「簡単に言えばそういう感じかな。後は、そもそも不調があると、本来副交感神経が働きやすいんだよね」

 

賢「なんでだ?」

 

康「体を回復させるため。子供とか、動物とかで特に顕著だけど、調子悪いと静かだし、ぐったりしてるよな。あれが、副交感神経が働いている状態で、身体を動かさないから早く回復させるんだ」

 

賢「大人でもぐったりするだろ?」

 

康「大人だと、多少の不調なら頑張っちゃうじゃん。頭痛、腹痛、微熱で賢は仕事休む?」

 

賢「・・・確かにそのくらいじゃ休まないな」

 

康「こういうので子供はグッタリする。そこでちゃんと休むから、子供は比較的早く良くなるんだよね。大人の場合は、休まないから中々よくならない」

 

賢「副交感神経が働かないと回復しないのか?」

 

康「副交感神経って、さっき言った通り、筋肉緩ませるし、血流良くするし、眠くなるんだよね。筋肉や内臓を治すには血が必要だから、血流を良くしないと、その部分を治せないんだ」

 

賢「じゃあ、普段から血流が良ければ、副交感神経が働く必要もあまりないのか?」

 

康「というか、健康なら必要な時に副交感神経がちゃんと働いているから大丈夫な感じ。常に夜にちゃんと眠れてれば、その都度回復できるし」

 

賢「なるほどなぁ。あ、そういえばなんで整体は自律神経を整えるんだ?」

 

康「自律神経を整える、っていうか、副交感神経を働かせる感じだな。筋肉が緩んで、背骨が整って、血流が良くなれば、勝手に副交感神経が働きだす感じ。自律神経を直接整えるんじゃなくて、身体が整った結果、副交感神経が体を治すために働く感じ」

 

賢「副交感神経ってのは重要なんだな」

 

康「勿論、交感神経も働いてくれないと、生活がおかしくなるけどな」

 

賢「なるほどなぁ。まとめると」


 

・自律神経は背骨の中を通る

 

・交感神経はアクセルで、興奮したり、緊張したりしている時の状態

 

・副交感神経はブレーキで、リラックスしたり、寝る時の状態

 

・自律神経を整える、というのはどちらかを働かせる状態

 

・どちらかに偏り過ぎると、色々な症状が出る

 

・整体は基本的に副交感神経を働かせる

 


賢「っていう感じか」

 

康「そうそう、そんな感じ。自律神経って名前が知られるようになって、適当な情報が多くなった分、間違った認識してる人が多いから、そこは要注意だな」

 

賢「俺が知ってたのも結構めちゃくちゃな知識だったな」

 

康「自律神経って難しいからな。でもまあ、結局は高校の生物で習う自律神経の働きを再度勉強するのが一番間違いないかもしれない」

 

賢「そうなんだな・・・ありがとう!勉強になった!」

 

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