小学生、中学生、高校生。
昨今の学生さんたちは大人に負けないくらい、
自律神経の乱れた子が増えています。
そして、色々な病院に行くのですが、
ストレス、思春期、反抗期など、
漠然とした診断をされ、薬を出され、
一時的には落ち着くものの、結局悪化する、
という経緯をたどる子が非常に多いようです。
当院はなぜか学生さんの来院が多いです。
親御さんに理由を聞くと、わかりやすいとか、
情報発信が多いので安心できる、
などのご意見をいただきました。
学生さんの治療で一番重要なのは何かわかりますか?
答えは、親御さんが原因を理解することです。
何故か。
高校生はまだしも、小中学生は自己管理はまだまだできません。
そして、良くなっているかも中々わかりにくいです。
その中で一番の問題になるのが、
親御さんがお子さんたちよりも焦ることです。
当院は本当に多くの学生さんが来られています。
その中には、順調に良くなっていたのに悪くなった子。
良くなりかけでやめて再発、悪化した子もいます。
何故それが起きてしまったか?
親御さんが不安感から色々なことをし過ぎてしまうことが一端になります。
だからこそ、当院ではしっかりと説明するのです。
まずは、親御さんがお子さんのことをご理解ください。
全てではありませんが、このページでお伝えできることをお伝えします。
1.自律神経失調症の原因となるもの
1-①肉体的負担
1-②休息不足
1-③多忙
2.症状が出る原因
2-①疲労
2-②水分不足
2-③姿勢
3.治す方法と個人の注意点
3-①背骨を整え、筋肉を緩める
3-②姿勢、水分、休息など防御力を高める
3-③絶対に親御さんは焦らない
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6.関連リンク
まず、何故自律神経が乱れるのか。
これを明確にしないといけません。
勿論、これは人によって原因が異なります。
なので、問診して体をみないと性格には言えませんが、
一番やめてほしいのが、ストレス、気圧、性格のせいにすることです。
仮にこれらの場合は、誰も治すことができません。
ストレスの原因をなくすには環境を変えないといけませんし、
気圧は天候へアプローチしないといけませんし、
性格を変えるには身体を治すよりも何倍も時間がかかります。
勿論、悪化の原因にはなります。
しかし、自律神経失調所が発症する原因にはなりません。
そもそも、ストレス、気圧、性格の影響で悪化するのは、
既に自律神経が乱れているからです。
ストレスがかかってもなんてことない子もいます。
雨だろうが台風だろうが元気な子もいます。
怒りっぽい子でも不調の無い子もいます。
要するに、問題は別のところにあるのです。
ただ、今までの整体人生で絶対に治せない、と思った子はいました。
それが、
①発達障害の子
②仮病の子
③学校にそもそも行きたくない不登校の子
です。
簡単に説明しますね。
①発達障害の子
この子たちは環境を整えることでしか治りません。
勿論、環境を整えた上で、症状が出るのであれば別ですが、
環境が合ってない場合は常に強いストレスがかかっている状態になります。
大人で言えば、ブラック企業に行っているのと同じですね。
仮に、皆さんブラック企業で働いている自律神経失調症の大人に、
相談されたらなんと答えますか?
転職を勧めると思います。
子供の場合も同じです。
何より、発達障害の子の場合は頑張っても、
合わない環境の場合にはどうしようもないです。
これは本人の努力でどうにかなるものではありません。
私も少し特性があり、音に対して過敏です。
これは自律神経が整っていても、リラックスしていても、
変わらない部分なので、環境を整えないと対策出来ないのです。
今のアパートでお隣の方が賑やかなのですが、
対策をするまでは帰りたくない、と思うほどでした(笑)
妻は全く気にならないそうなので、
これは私の努力でどうにかなる部分ではありませんね。
対策するしか方法がないのです。
なので、発達障害の子が特性で学校に合ってない場合には、
いくら治療をしても学校のストレスで再発するのです。
②仮病の子
医療業界では疾病利得という言葉があります。
病気を持っていることで、得を得るのです。
それが、一般的に言われる仮病ですね。
例えば、家にいたいから学校に行かないで済むように、
腹痛や頭痛、その他いろいろな症状を訴える。
病気のお陰で得を得るのです。
これは整体では絶対に治すことができません。
原因が身体にないわけです。
私の方では何もできないのです。
ただ、本当に症状はあります。
でも、治す気が無いので、絶対に治らないのです。
これを見分けるのは非常に難しいです。
厄介なことに、病院で検査して何もなかったから仮病。
とは言えません。
筋肉や神経、骨の歪みなどは病院の検査では見つかりません。
だからこそ、仮病の判断は非常に難しいです。
では、どう判断するか?
よく話しをするしかありません。
また、身体を触ればある程度のことは分かります。
この身体で症状が出るわけないのに・・・。
と思ったときは、話をよくします。
最終的に仮病の場合には、
親御さんに相談するしかないのですね。
通わないでおうちで良い時間を過ごすか、
通学を目指し、話を続けていくかです。
厳しいことを言いますが、
これに関しては親御さんがしないといけないことです。
③学校にそもそも行きたくない不登校の子
家に居たい訳ではない。
学校も別に嫌いではなかった。
でも、いじめや対人関係でいけない。
こういう子は体調の問題ではないので、治せません。
学校に行かないといけないと思うと眠れない。
息苦しさ、頭痛、腹痛が出る。
これらは当たり前です。
そういう場合は、転校などが候補になってしまいます。
勿論、それで傷ついた心身を治すのは当院でも可能です。
フラッシュバック、トラウマ、予期不安などは治ります。
しかし、良くなったからと再度同じ学校を目指すのは正直かなり難しいです。
親子で良くお話してください。
上記に該当しなければ、
下記を参考になさってくださいね。
自律神経失調症というと、どうしてもメンタルを心配する方が多いです。
しかし、実際には身体の負担もかなり大きいのです。
自律神経失調症は交感神経が強く働く症状です。
では、交感神経が強く働くとはどういうことか?
常に興奮状態になっているような状態です。
何故そうなるのか?
疲れているにもかかわらず、活動しないといけないからです。
大人でもそうですが、眠い律神経失調症というと、どうしてもメンタルを心配する方が多いです。
しかし、実際には身体の負担もかなり大きいのです。
自律神経失調症は交感神経が強く働く症状です。
では、交感神経が強く働くとはどういうことか?
常に興奮状態になっているような状態です。
何故そうなるのか?
疲れているにもかかわらず、活動しないといけないからです。
大人でもそうですが、眠い時に頑張って起きていたり、
疲れているのに頑張って活動するときって、
俗にいうハイの状態になりますよね。
これが交感神経が強く働いている状態です。
では、それが続くとどうなるか?
スイッチの切り替えができなくなるので、
夜にも交感神経が働いたままになります。
その結果、俗にいう自律神経失調症になるわけですね。
なので、単純に疲労が取れるだけでも治る子は多いです。
ただし、そもそも眠れていない場合には、
身体が回復できないので、まずは体を緩める整体が必要です。
習い事が多すぎたり、毎休日に外出している家庭が多いようです。
そして、夜更かしな子も増えているようですね。
まずは生活リズムと休日の過ごし方から考えてください。
睡眠時間は、
小学生未満は10~14時間
小学生は9~12時間
中高生は8~12時間
が目安です。
睡眠時間が短い子が非常に増えています。
まずは上記の最低睡眠時間を超えるようにして下さい。
塾などで物理的に睡眠時間が確保できない場合、
休日や習い事の無い日にゆっくり寝かしてあげて下さい。
そもそも眠れない、という場合は、
まずは治療が必要になります。
単純にサラリーマンよりも忙しい子が多いですね。
習い事、宿題、部活、勉強、受験など、
毎日がバタバタで、副交感神経が働く機会がない子も多いです。
上記と被りますが、まずは不要なものを減らしてください。
休日の外出はお子さんは喜ぶと思うのですが、身体は喜びません。
週に2日休みがあるとしたら、1日は何もしない。
1日は出かけるけど、早く帰ってくる。
など、おうちでゆっくりする時間を作るのが大事です。
特に休日明けに体調不良になる子はこういう感じにしてください。
休日に遊びすぎて体調不良になる、という子は本当に多いようです。
学校へのストレスではありません。
殆どの場合、疲れすぎているだけです。
自律神経の乱れは心身の負担が重なることで出ます。
しかし、子供によって不調が出る原因は異なります。
一番簡単な原因のなくし方は、
クラスや知り合いの中で一番元気な子をマネすることです。
姿勢、睡眠時間、水分摂取、食事、休日の過ごし方。
これをひたすら真似するのが一番簡単に元気になる方法です。
とはいえ、これは凄く難しいですよね。
ただ、子供の場合は、問題点を解決する、
というのが一番重要です。
元々身体があまり悪くないので、
悪化原因さえなくせれば大丈夫、という考え方ですね。
当院に来る殆どの子が疲れ果てています。
そりゃ自律神経乱れるよな、という感じがします。
繰り返し上記で書いた通り、
まずはしっかりと休息と睡眠時間を確保してください。
そもそも休めない場合や、
常に興奮してしまっている場合は、
まずは自律神経を整える必要があります。
その際には整体などを頼ってください。
休めないくらい自律神経が乱れている場合は、
ストレッチや運動では良くなりません。
早めにプロに任せてください。
水分は2リットル。
子供の場合、これでも足りないようです。
大人と違い、体の中の水分量が多いからですね。
変な話、飲めれば飲めるだけ良いです。
よく心配されるのですが、水中毒や水毒症になるほどは絶対に飲めません。
子供は素直なので、そんなに飲む前に嫌がります。
基本的には水が良いですが、
麦茶、果物ジュース、牛乳などでも良いです。
糖質や牛乳などのネガティブな話を聞くことも多いと思いますが、
脱水よりはマシです。
飲むことになれたら、徐々に水の割合を増やしてください。
姿勢も大きな影響を与えます。
昨今の学生さんで多いのが
「姿勢は良く褒められます」
という子です。
確かに、綺麗な姿勢の子は多いです。
しかし、不調が出ているのを考えると、
綺麗な姿勢ではあるものの、良い姿勢ではないのです。
良い姿勢と綺麗な姿勢の違いは何か?
解剖学的に正しいが、見た目が綺麗かの違いです。
例えば、モデルさんたちの姿勢って本当綺麗ですよね。
ただ、色々なテレビを見ていると、
便秘や腰痛、肩こりや不眠などに困っている方が多いようです。
ヨガや健康に気を使っているのに何故か?
綺麗な姿勢ではあるものの、良い姿勢ではないからです。
なので、モデルさんの姿勢はマネしないでください。
では、マネするべき姿勢は?
息の長いスポーツ選手です。
野球で言えば、イチロー、三浦大輔、山本昌。
サッカーで言えば、三浦知良などですね。
・・・すみません、あまりサッカー知らなくて(笑)
この方々の姿勢は私からすると凄く良いのですが、
普通に見たら何も思わないかと思います。
そうです。
良い姿勢というのは、何も思わないのです。
何か特徴があるということは、何か間違っている部分があるということなのです。
綺麗な姿勢は殆どの場合、反り腰、平背、ストレートネックです。
綺麗な姿勢は絶対に取らせないでください。
当院での治療方針です。
細部はその人によって異なるので、
参考程度にしてください。
来院時に細かくお伝えします。
自律神経失調症は、要するに歪んだ背骨で、
筋肉が間違った使い方をしているのが問題なわけです。
そのため、当院では背骨を整え、筋肉を緩めます。
特に、背骨も筋肉も全体を整えることで、
より効果を出し、良い状態を維持できるようにします。
背骨の歪みは自律神経の働きを歪めます。
自律神経は背骨の中を通っています。
背骨が歪んでいればそれに合わせて筋肉が固まるわけですから、
自律神経に連動して肩こりや腰痛も出るわけです。
学生の治療の中で一番大事なのが、
悪くならないようにする、という部分です。
まず、ご理解いただきたいのが、
子供の回復力は大人が思うよりも相当高い、という部分です。
なので、良くすることを考えるより、
悪くならないことを考える方が良いのです。
まずは身体が正常に働けるようにします。
筋肉や神経の働きを邪魔しない姿勢。
血流を良好に保つために水分摂取。
身体に負担をかけない為に休む。
これが重要です。
回復する手段は整体だけで十分です。
あとは本当に簡単なストレッチと、できれば散歩をしてもらいます。
それ以外は何もいりません。
これ、実は非常に重要です。
「あれ?なんか悪くなってる」
と思うと、殆どの場合、親御さんが何かしてます。
まず、大前提として、悪い期間が長ければ長い程、
治るのには時間がかかると思ってください。
子供の回復力は高いとはいえ、
悪い期間が長ければ、回復力も落ちています。
なので、良くなるのも徐々になっていきます。
当院の治療は回復力を高める治療です。
そこで余計なことをすると、その回復力を邪魔することが多いです。
勿論、食事療法などは大歓迎です。
当院ではそこには全く言及しませんので。
まあ、してもしなくても殆ど意味がないからしないのですが・・・。
気を付けるに越したことはないので、した方が良いですね。
ただ、今まで一番厄介だったのが、
他の整体院に通い始めることです。
最初来た時は学校に月一しか行けない子でした。
治療を勧めると徐々に良くなり、
月一休むくらいになりました。
そのまま順調に良くなり、月に一回で済んでいた子が、
週に1回不調が出るようになりました。
学校を休まないで済む程度の不調です。
その出るタイミングが明らかに休息不足や水分不足だったので、
そこに気を付けるように伝えたのですが、
やはり親御さんとしては心配だったようで、
他の整体院を探して通院を始めました。
悪いと言われ、週2通い始めたようです。
その結果、月1しか学校に行けなくなりました。
その後も当院は月1で他の所を増やしたようです。
親御さんが焦るとこういうことが起きます。
自律神経は本当に厄介です。
自律神経の治療を謳う整体院も増えましたが、
適当なことを言うところも非常に多いです。
少しずつでもちゃんと良くなっている。
そういう時は見守ってあげてください。
まずは、不調を抱えている場合は、
整体などに行ってケアをするのがお勧めです。
一番の理由は、あなたの問題点が明確になるからです。
色々なサイトを調べても、結局はごく一部なので、
合わないことの方が多いです。
重要なのは、その方に合った対策です。
それには自己判断で決めるのは無理です。
お早めに体のケアをするようにしてくださいね。