当院は自律神経失調症の治療を特に専門で行っていますが、
朝から不調が出る方は非常に多いようです。
朝の不調は人によって原因が異なります。
実はただの寝方の問題であったり、
寝具の問題ということも多いのです。
しかし、それらで治らない場合、
自律神経が原因で生じている場合も。
このページでは朝から不調のある方に向けた記事を書いてます。
1.朝の不調とは?
1-①身体面
1-②精神面
2.不調の原因と対処法は?
2-①寝具の問題
2-②脱水の問題
2-③睡眠の問題
2-④骨、筋肉の問題
2-⑤自律神経の問題
3.自分で改善出来るもの
3-①寝具
3-②水分
4.当院ではどうやって治すのか?
4-①寝具の相談
4-②水分摂取量の相談
4-③骨、筋肉の調整
4-④自律神経の調整
5.総括
6.関連リンク
人の身体は基本的には朝が一番調子が良いのです。
考えてみれば当たり前で、眠っている間は脱力し、
脳や様々な感覚を使わなくなるので、
心身ともにしっかりと休むことができるのです。
しかし、寝方をはじめとして、原因があれば、
朝から様々な不調が生じます。
最悪なケースが自律神経の問題です。
では、具体的にはどんな不調が出るのかを書いていきます。
首の痛み、眼精疲労、寝違え、腰痛、ふくらはぎの痛みなど、
睡眠が悪い場合にはそういった症状が起きることが多いです。
基本的に、朝が一番調子悪いのであれば、
寝方や自律神経の問題だと思ってください。
なので、いくらストレッチをしても、マッサージをしても、
朝から熱いシャワーを浴びても、はっきり言って意味がありません。
眠るときに良い状態が作れなければ、
どれだけ寝る前に頑張っても意味がないのです。
自律神経失調症の方は朝が最悪だそうです。
副交感神経から交感神経に切り替わることや、
その日へのストレスから、交感神経が優位になり、
不安感や焦燥感、イライラなどが朝から生じます。
身体面に比べると、精神面の症状が強い方は、
自律神経からの影響が強い可能性が高いです。
仮に寝具や寝方を変えてもこれが改善しない場合には、
自律神経が原因にあると思って下さい。
なんども書いている通り、朝の不調は基本的には、
寝方と自律神経の影響が大きいです。
まれに脱水という方もいますが、そういう方は改善が簡単です。
逆に言えば、自律神経が原因の場合には殆ど自分で解消は無理です。
なので、これから書いてある寝具、脱水が原因でない場合は、
早急に当院までご相談下さい。
柔らかい布団、ふかふかの枕、重量感のある掛布団!
・・・最悪です。
睡眠に関しては、せんべい布団に座布団、羽毛布団が最善だと思ってください。
一つずつ解説します。
まず、人の背骨は緩いS字にカーブしています。
しかし、身体の悪い方というのは、このS字が
強くなったり、弱くなったりしていることが殆どです。
柔らかい布団は身体をその形状に合わせてS字を強調します。
柔らかい布団で寝て不調が出るのはS字が強くなっている方です。
強くなっている場合にはより強調されるので、
朝にはその形状に合わせた症状がでるのです。
反り腰、猫背、ストレートネックの方は柔らかい布団はやめてください。
枕に関しては、良いものでも悪いものでも、正直どうでもよいです。
まず、寝方としては仰向けが一番良いです。
ただ、腰痛などの関係で仰向けでは眠れない方もいますよね。
そういう方の場合、絶対に横向きで寝てください。
うつ伏せは論外です。
横向きで寝る場合には、肩幅に合わせた枕の高さにします。
そうすることで、背骨が左右にも歪むことがないので、
綺麗な真っすぐした背骨で休むことができます。
寝違えなどを起こしやすい方の場合、枕は早急に考えてください。
最後に掛布団ですが、基本的には軽いものの方が良いです。
寝返りを打つ際など、眠っているにも関わらず無駄な力を使ってしまうのと、
足が下方向に押し続けられるのが問題になることもあります。
一番簡単に治るのが、これです。
脱水状態で6~8時間も過ごしていたら、体調不良になるのは当たり前ですね。
お酒を飲む方などで、朝に体調不良になる方は、これが原因です。
改善方法は単純で、寝る数時間前までに水分をしっかりと摂って下さい。
トイレに起きるのが嫌だ、という方もいますが、
途中でトイレに起きるよりも、朝身体が悪い方が問題です。
もしくは、一日の中で平均的に水分をしっかりと摂るようにしてください。
眠れないので睡眠導入剤を飲んでます、と言った方がいます。
無理やり覚醒度を落とし、眠りやすくするものなので、
朝までそのだるさが残るのは当たり前と言えます。
一応、数時間しか持たない、という薬も多いようですが、
正直睡眠導入剤を飲んでいる限りはそれにも原因があるとしか言えません。
勿論、自律神経の治療をそもそもしていないのであれば、
睡眠をとるのも大切なので、飲んで治療しても良いとは思います。
私としては基本的には勧めません。
ただ、当院の患者さんでは整体と薬で併用している方もいます。
②の寝具ともリンクする話なのですが、
骨の歪みが強かったり、筋肉が固いと、睡眠が悪くなります。
何より、睡眠はその状態で筋肉や骨を固めているので、
休んでも固い筋肉は休まることがありません。
また、胸や背中の筋肉が固い場合には、呼吸が浅くなります。
朝の不調が出るほど原因が筋肉や骨にある場合には、
ストレッチやマッサージなどでは治らない場合があります。
これが最も問題のものです。
本来、睡眠とは副交感神経に切り替わって出来るものです。
しかし、自律神経の乱れが強い場合には、切り替わらなくなるのです。
その結果、本来脱力するべき筋肉は緩まず、
リラックスするべき心臓は強く早く動いたままで、
休めるべき脳は常に色々なものを考えます。
なので、睡眠時間自体は長くても、
睡眠をとれていない状態なので、朝には疲れが取れていない状態になるのです。
薬を飲んでの睡眠があまり良くない、というのはこれです。
副交感神経が高ぶらないまま眠ったところで、身体や内臓は働きっぱなしです。
無理やり脳だけを休ませるので、眠ってはいるものの、
身体や内臓は休めていない状態になるのです。
また、自律神経の観点から睡眠直前に食事を摂るのも良くありません。
腹ペコ状態で眠るのが、本来は身体にはベストと言えます。
自分で改善できるか、というのは重要だと思います。
試してみて、改善すれば、まだまだ健康です。
やってみたにもかかわらず、朝の不調が続くのであれば、
施術が必要だといえます。
上記で書いた通り、布団と枕を変えてください。
特に多いのが、枕が全然合っていない方です。
良い枕を買う必要はなく、タオルケットなどで高さを代用してください。
大切なのはものの値段ではなく、自分の身体に合ったものを使うことです。
敷布団は沈みこまなければ基本的には大丈夫です。
低反発のようなズブズブ沈むものは早急に変えてください。
ただし、背骨の歪みが強く、低反発でしか眠れない、という方の場合は、
そもそも身体を良くしないといけませんので、寝具は関係ありません。
凄く当たり前と思われるかもしれませんが、
コーヒー、紅茶、コーラ、お酒、栄養ドリンク、エナジードリンク
は基本的に時間帯を問わず飲まないようにしてください。
睡眠が悪い方の場合、水分もですが、自律神経の問題もあります。
カフェイン、利尿作用のある水分は、朝の不調が無くなるまで辞めるべきです。
これだけで改善する方は以外と多くいます。
単純に上記のものを4~5杯飲むという方は、直ぐに辞めてください。
特にエナジードリンク系は最悪です。
エナジードリンクを飲みながら朝が辛いというのは、
寧ろ当たり前なので、直ぐに辞めてください。
飲まないと働けない、という方の場合、そもそも朝が辛いとかいう段階ではありません。
今すぐ自律神経と身体の治療を始めてください。
上二つで治る方はまだまだ非常に軽い状態だと思っていただいて良いです。
カフェインの量を減らし、水分をしっかり摂ることで、
身体が徐々に回復していくので、後はそのまま維持してください。
問題は上記で治らない方です。
試してみたけど、朝の不調が無くならない。
そうなってしまった場合は、治療が必要な段階です。
当院では施術だけでなく、日常生活での過ごし方もアドバイスします。
上記を行っても治らない場合、問題はその修正の仕方にもあるのです。
今はオーダーメイドの枕が多く出ていますね。
それだけ、枕に困っている方は多いということだと思います。
布団は単純に固めなものを使えば良いので、特にアドバイスはありません。
枕に関しては、寝方によって、そして、人によって高さを変える必要があるのです。
例えば、オーダーメイドの枕を使っている方でも、使い方を間違えている方は多いです。
基本的には、真ん中を仰向け、左右を横向きで使うように作られていることが多いそうです。
しかし、全ての姿勢で真ん中で使うので、そもそも使い方が間違っており、合わないという方は多いです。
ちなみに、私は近くのスーパーで買った1000円以下の枕をずっと愛用しています。
枕というのは、物がいくら良いかではなく、身体に合わせて正しく使えるか、なのです。
なので、新しい枕を勧めるのではなく、タオルなどを併用して高さを合わせるアドバイスをしています。
これも何回かに分けて相談することが多いです。
水分を摂る習慣のないかたはなかなか増やせないようです。
しかし、明らかに脱水症状になっている方もいるので、
その際にはどうやって代償するか、何をとらないようにするかなど、
細かく相談し、アドバイスさせてもらいます。
上記二つは主にご自身でしてもらうことですが、
ここからは当院で来てもらわないとできないことになります。
骨のずれ、筋肉の固さに関しては、睡眠が障害するほどの場合、
自力では治せない段階まで来ています。
ストレッチ、筋トレ、体操、運動は逆にゆがめるので絶対に行わないでください。
ストレッチはまだましですが、その他は最悪です。
疲れ果てて眠る、という方がいますが、
疲労をためて回復できない睡眠をとったところで、何の意味もありません。
むしろ、溜めた疲労が回復できないので、眠っているほうがマイナスとすら言えます。
勿論、運動した後はよく眠れて、次の日の朝気分良く起きれるのであれば良いです。
しかし、眠るために運動して、次の日も調子悪い。
となってしまうのであれば、早急に辞めてください。
当院は背骨と筋肉を整え、回復できる身体にします。
これが最も重要です。
結局、朝に調子が悪いのは、身体が回復できていないからです。
睡眠をとっているにも関わらず、回復できていないのは、自律神経の問題です。
そのため、自律神経を整え、ちゃんと回復できる睡眠をとれるようになるのが重要なのです。
自力で出来るものは、飽くまでも自律神経を乱さない方法です。
自律神経は基本的に交感神経と副交感神経を行き来しますが、
その行き来ができる方の場合、交感神経に偏らせなければ良いのです。
しかし、副交感神経が殆ど働かなくなっている場合、
副交感神経の能力を取り戻す必要が出てきます。
そのためには、自律神経を整える施術が必要不可欠なのです。
朝の不調は自律神経の最たるものです。
ストレスの影響を最も受けるのが自律神経ですが、
乱れが強い方の場合、自律神経の防御反応で、
仕事や学校にいけないくらいまで、身体が硬直します。
筋肉が緊張する、動悸する、冷や汗が出る、お腹が痛くなる。
これらは気のせいではなく、交感神経の働きです。
明確に嫌なものがあるのであれば、そこから逃げるべきでしょう。
しかし、漠然とした嫌なものなのであれば、それは自律神経の問題かもしれません。
睡眠が悪くなり、疲労が取れないのは重症になりつつあります。
どうしても時間はかかりますが、早ければ早いほど改善は早いです。
お早めにご相談ください。