股関節の痛みで青山の有名整体院に通ったが改善せず、当院で改善の見られた60代女性

患者様情報

・性別

女性

 

・年齢

60歳代

 

・職業

専業主婦

 

・来店きっかけ

HP

 

・運動習慣など

筋トレ、ストレッチ、自己マッサージなど、毎日2時間程度セルフケアをしている

 

・飲酒

飲まない

症状

主訴

2年前から股関節の痛みで悩んでおり、様々なセルフケアをしている。

身体に良いと聞き、スクワットやストレッチなど、様々なことをしている。

痛みが変わらず、都内で有名な整体院の高額治療なども受けたが、

殆ど変わることはなく、5回程度でやめている。

 

歩く時、立っている時、座っている時など、

少しでも動きが出ると痛みが出ている状態。

本などで見たマッサージもしてみたが、

その場限りで良くなるが、30分もしない内に悪くなる。

 

以前行っていた整体院で出していた本を参考に

セルフケアや歩行を行っていたが、できずに整体院で怒られることがあったが、

治し方を教えてもらえず、整体院に少し苦手意識がある。

初見

健康のために行っている多くのセルフケアが悪さをしている。

筋力などはあるものの、SNSなどで間違った知識が多く入っており、

知識過多で身体を悪化させている。

 

根本原因は姿勢の悪さで、症状は股関節周囲の筋肉の固さが原因。

また、疲労が強すぎるため、自律神経の乱れも強いものの、

ご本人が非常にメンタルが強いため、症状の自覚がない。

 

筋肉を緩めるとともに、正しい知識を付け、

良い姿勢、良いストレッチなどを行いながら、

回復力を高めるために自律神経の調整が重要と考える。

施術経緯

1回目

一番の問題はセルフケアのし過ぎで身体に負担をかけていること。

股関節がどうこうより、まずは今すぐに身体を休める必要があると指導。

 

最初は今までの習慣を変えることを嫌がっていたものの、

「では、今の習慣を続けて、良くなると思いますか?」

と伝えると、一旦やめてみる勇気が出た。

症状に関してよりも、まずは負担を減らすことを優先。

 

ストレッチや運動などを全て辞める重要性を説明し、

全身の調整、どこがどうなればよくなるかの説明をし、

初回は終了となった。

2回目

1週間後に来院。

セルフケアは一度だけ痛みにマッサージをしたものの、

していない方が調子が良く、その時間が無くなり時間が大幅に増えたため、

一日の寝る時間が非常に増えたとのこと。

 

引き続き股関節に痛みは出ているようだが、

睡眠時間が長くなったことで、自律神経が治まっている。

引き続き、休息を取るように指導。

 

姿勢や歩行などを、以前の整体院で言われたため、

色々と気にしているが、まずは休めるのが重要と伝えた。

3回目

1週間後来院。

1週間の内、半分は痛みが出なかった。

セルフケアは全くしていないため、不思議がっている。

 

本日から姿勢指導を開始。

筋トレをしすぎており、身体の使い方に強い癖がある。

 

歩行に関しては、以前の整体院で

「何故歩き方ができないのですか!」

と怒られたとのことだが、身体の固さを考えるとその歩き方はできないと伝える。

 

まずは立ち方、座り方を綺麗に取る必要があると指導。

その後、歩き方を練習すると伝える。

4回目

1週間後来院。

1週間、少し家のことでバタバタしていたためか、

股関節の痛みは殆ど気にならなかったとのこと。

 

症状は減ってきているが、痛みの原因筋はまだまだ固い。

股関節を曲げる腸腰筋の状態が非常に悪く、

通常では考えられないほど固まっている。

 

今、股関節の痛みが一番気になるのは、階段の上りの時とのこと。

姿勢を確認させてもらうと、身体をかがめ、股関節に負担のかかる姿勢でのぼっていた。

痛みをかばう姿勢が逆に痛みを助長していると説明。

 

当たり前だが、納得しにくいようだったので、実施、体験。

「確かに痛くないです」とご理解いただき、その姿勢を取るように伝える。

5回目

1週間後。

週の半分痛みが出た。

階段ののぼりでは姿勢を意識するようになり、

数回痛みは出たものの、姿勢を気を付けると痛みは無くなった。

 

今は歩くと痛みが出るのが、一番気になっている。

歩き方を確認、股関節に負担のかかる姿勢になっていたため、

身体を起こし、骨盤を少し前に出すように指導。

 

多くの方と別の形で股関節に負担をかけているため、

一般的な治療では治らず、一般的な歩行の治し方では悪化してしまう。

6回目

1週間後。

特に変わった週ではなかったものの、

股関節の痛みが気になることは殆どなかった。

 

立ち方、座り方は綺麗になってきているものの、

歩き出しで身体を前にかがめてしまう癖が出ている。

 

筋肉がやわらかくなってきたため、痛みは出ていないものの、

今のままでいるとまたじきに痛みが出る可能性がある。

腰を少しそらすようなイメージで歩くように指導。

 

また、かかとから着地する意識をしているとのことで、

それを辞めるよう指導。 

よく言われる歩行の注意点だが、

股関節、膝に関しては最悪な歩き方である。

7回目

1週間後。

一昨日人間ドックでの検査で無理な姿勢が続き、

股関節の外側、お尻に痛みが出ているとのこと。

以前強かった股関節の前側は痛みは落ち着いている。

 

症状としては捻挫のような状態で、

痛みの出ている所に熱感がみられる。

横向きで長い時間いたとのことで、

足を組んでいるような状態になっていたためだと考えられる。

 

姿勢が良くなってきていたので、あまり痛みが出ていなかったものの、

筋肉自体の固さはまだ強く、少し変わった姿勢、動きで負担がかかると炎症が出る。

 

日に日に痛みは減っているとのことなので、

なるべく安静にし、痛みが出ないようにするのが重要と伝える。

8回目

1週間後。

前回の痛みが続いているが、痛みの強さは減っている。

特に外側は殆ど感じていない。

 

筋トレを辞めたことで筋力低下を気にしていたが、

以前と同じ動きをしても疲れるどころか楽に動けるのが不思議。

鏡を見ると筋肉が細くなっているのも感じているため、

余計に不思議な感覚があるとのこと。

 

筋肉が柔らかくなっているため、筋肉の使える量が増え、

筋力自体が向上していると考えられる。

今は痛みよりも、動き出しなどの瞬発性が欲しいとのこと。

 

筋肉がまだ固いので、動き出しが悪い。

症状よりも、動作向上を意識しており、治療は非常に順調。

9回目

1週間後。

痛みはふとした時に出る程度。

ただ、まだまだ筋肉が固く、今回のようにふとしたきっかけで痛みが出る可能性があるため、

通院頻度はまだこのくらいが良いと説明、理解。

 

筋肉の固さは今まで頑張ってきた筋トレのせいだと説明。

頑張りすぎる性格だと考えられるので、

極力、いろんなことで手を抜くように提案。

出来るかわからないが、意識してみるとのこと。

10回目

1週間後。

股関節の痛みは歩行時に出ているとのこと。

歩き方を確認すると、今まで動いていなかった、

骨盤、腰椎(背骨の下の方)に動きが出るようになったため、

歩き方が変わっている。

 

歩行の形が変わったことで、負担がかかる場所が代わり、

痛みが出るところが変わっている。

 

筋肉が緩み関節が動くようになったことで、

理想形に近い歩行の形になったが、

以前の身体が動かない状態での歩行では、負担がかかると説明。

再度、今の良い状態での歩行を練習し、続けるように伝えた。

そして、今に至る。

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