DRTとは、ダブルハンド・リコイル・テクニックというカイロプラクティックの手技の一つです。
両手で背骨をユラユラと揺らすことで、脳や脊髄に刺激が入り、身体の不具合を治してくれます。
背骨は首に7、胸に12、腰に5、そして仙骨という非常に多くの骨が重なって存在しています。
そして、その中を脊髄という神経の集まりが通ることで、筋肉を動かしたり、内臓を働かせたりしているのです。
姿勢が悪いと背骨はズレ、神経の働きを悪くしたり、鈍くしたり、はたまた停止させたりします。
その結果、すべり症、ヘルニアと言った背骨の病気が出たり、その末端の神経の働きがおかしくなり、
座骨神経痛や肘部管症候群のような痺れ、痛みが出るのです。
背骨の中心には非常に大切な神経の束である脊髄というものが入っています。
そのため、背骨が歪むとそれ以上ズレないよう、無意識に他の余計なところに力を入れ、
中の脊髄を傷つかないように守ろうとします。
背骨が揺らされることで、脳は背骨の歪みを認知することができます。
その結果、身体が勝手に背骨を整えることで神経の働きが正常化し、
無意識な力みは抜け、種々の症状が軽減していきます。
結論として、背骨さえ整えば余計な力が抜けるので、
張りやコリなどの筋肉をはじめ、種々様々な症状がなくなっていくのです。
また、背骨や神経の働きが正常に戻ると、血流は良くなり、
内臓に命令を出す内臓神経、身体を勝手に操作する自律神経も整います。
そのため、不眠、耳鳴り、頭痛、めまい、胃もたれ、呼吸苦、腹痛、便秘、下痢。
それらが改善していく方も多く、効果も期待できます。
背骨を優しくユラユラと揺らすだけなので、強く押されることやボキボキが怖い、という方には非常に相性が良いです。
その他、強い刺激に慣れすぎて、触られるだけでも力が入る、強い刺激でないと何も感じない、という筋肉を固めている方にも大いに効果が期待できます。
背骨を揺らす前に、施術者と受け手で身体の状態を共有するために毎回検査をします。
うつ伏せになり、ふくらはぎ、首、肩を圧迫します。
この時、姿勢などが悪いと痛みが強く出ます。
痛みの強さは状態の悪さだと思ってください。
検査後、背骨を揺らし、再度検査をしてDRTが完結します。
その後、状態に合わせて指圧を行っていきます。
背骨が整うので、腰痛、肩こりは勿論、頭痛、耳鳴り、めまいなどの神経症状、不眠、高血圧などの自律神経症状、胃もたれ、便秘などの内臓疾患に期待できます。
ただし、自律神経を整え、自然治癒力を高めていくものなので、身体はじわじわと治っていくと理解してください。